ヘアメイクアーティストの仕事 業務委託とは?
ヘアメイクの求人情報を見ていると業務委託という言葉を目にすることがよくあります。
業務委託(フリーランス)と記載されていることもあります。
皆さんは業務委託の意味や内容をしっかり理解していますか?
業務委託とは?
業務委託とは、契約形態の1つであり、企業(発注側)がフリーランスなど(受注側)に業務を委託し、受注側がその業務をおこなうことによって報酬を得る契約のことです。
ヘアメイクの場合、業務稼働1日あたりの単価設定や、案件ごとに報酬金額が設定されることが多いようです。
写真スタジオ等の場合、業務稼働1日あたり〇〇円や、ヘアメイク施術1名あたり〇〇円といった単価設定がされている場合が多く、撮影やイベントのヘアメイクの場合は案件ごとの報酬価格設定が多い傾向にあります。
基本的には、ヘアメイク業務(成果)に対して対価が支払われますので、業務に付随する打合せや準備等の稼働に対しては報酬が支払われないことが一般的です。1日の撮影だからと思って仕事を受けたら、フィッティングや打合せ等の準備で数日稼働しなければならなくなり、1日単価計算するととても低価格になってしまった、なんてことも。
仕事のオファーを受けたら、報酬額だけではなく、案件の内容や拘束日数も確認してから受注することがトラブル回避のカギとなります。
業務委託とフリーランスの違いは?
業務委託とフリーランス、同じようなイメージを持つ言葉ですが、それぞれ意味合いは異なります。
業務委託とは契約形態を指す言葉です。
一方、フリーランスとは企業などの組織に所属せず個人として仕事を請け負う働き方のことを指します。
フリーランスは、企業(発注元)と案件ごとに業務委託契約を結び、契約内容に基づいて仕事を行い、目標に達するサポートを提供したり、求められた成果物を納期までに作成、納品したりすることで報酬を得ます。
ヘアメイクの場合は、ヘアメイク技術(サービス)を提供することにより報酬を得ています。
業務委託のメリット
会社員が、会社と雇用契約を結んで労働力を会社に提供して給与を得るのと違い、フリーランスの業務委託契約は役務サービスや成果物に対して報酬が支払われます。
契約は個々に結ぶため、複数を並行して請けるなど、量も自由に調整できます。
自分の特性やスキル、アイデアを存分に活かし、高い自由度をもって働ける点が魅力と言えます。
業務委託のデメリット
業務委託で働く場合、労働基準法は適応されません。
労働基準法は雇用契約を結んだ場合のみ適応されます。
業務委託は、労働時間の上限が無いことに加え、万が一トラブルが起こった場合も保障されないことがデメリットとして挙げられます。
過労で健康を害すことが無いように、自分で仕事量をコントロールしたり、万が一のトラブルに備えて個人的に損害保険等に加入しておくことも必要です。